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おすすめの本


No.597 平成29年2月
 
                                     
『九州びいき』 『リアルプリンセス』
田端 慶子/著 徳間書店

 自分が住んでいる街、伊万里。九州の一員である佐賀県伊万里市に住む私は、出かける機会が多いのも九州。ニュース番組でも九州各県のニュースは『地元』の感覚でみています。こんな愛すべき古里、九州には魅力が詰まっています。
 福岡県に住みながらフリーライターの仕事をおこなっている著者が、取材の中から感じた愛すべき九州の魅力について熱く語ります。九州の新たな魅力を発見できる一冊です。
(U.A)


寺地 はるな ほか/著 ポプラ社

 昔から伝わる「白雪姫」や「シンデレラ」など、王女さまやお姫さまの物語は数多く存在しています。そんなプリンセス・ストーリーを現代風にしたら、どんな物語になるのでしょうか?
 この本には、今をときめく人気の女性作家六人が、書き下ろした物語が収録されています。女性ならではの優しさに満ちたものや不思議なストーリーに引き込まれるもの、さらには毒々しいものもあり、個性豊かな作品が詰まった一冊です。
(R.K)


『羽柴を名乗った人々』
『東大VS京大 入試文芸頂上決戦』
黒田 基樹/著 KADOKAWA

 歴史上の人物で「羽柴」と聞けば多くの方は秀吉のことを思い浮かべると思います。しかし、現在に残る歴史資料を調べると、多くの有名な人物が「羽柴」と名乗っていたことが分かっています。それは、秀吉が関白となり豊臣政権となった時、多くの人物に「羽柴」を渡したことに起因しています。なんと10名以上の大名が署名したある書状では、全て「羽柴」だったこともあったようです。
 皆さんが聞いたことがある大名も「羽柴」を名乗っています。どんな大名がいたのか読んで確認してみてください。
(Y.E)


永江 朗/著 原書房

 2017年のセンター試験は「妖怪ウォッチ」のキャラクターが問題に登場して話題になりました。毎年作成される、その時代を反映する入試問題。
 本書は戦後教育がはじまった1947年から2016年までの東京大学と京都大学の国語入試問題を取り上げます。学生運動がおこった時代に大学教員は新しく入ってくる学生に何を問おうとしたのか。日本の西と東を代表する大学で、違っているもの、共通しているものを考え、入試問題から見えてくる時代の背景や、東京・京都から見えてくる大学のカラーを探ります。
(Y.M)


『バスを待つ男』 『静かな雨』
西村 健/著 実業之日本社

 長年勤めた警視庁を十年前に定年退職した男。彼は根っからの仕事人間で、毎日をどう過ごしていいか途方に暮れていました。そんな夫の姿を見た妻は、バスや地下鉄などが乗り放題の東京都シルバーパスを使って、都内をめぐる旅を提案。男は早速パスを入手して出かけました。
 同じバス停に佇んでいる男や中学生らしき少年の不審な行動を目にしたり、外出先ではいつも小さな事件に巻き込まれたり、男はその謎を解き明かしていきます。
 大都会の片隅で人に触れ、町の歴史に触れる男のバス旅の魅力がじんわりと伝わってきます。
(Y.O)


宮下 奈都/著 文藝春秋

 事故に遭い、新しい記憶を留めておけなくなったこよみと、こよみの存在がすべての行助。記憶が蓄積されない、その現実には常に寂しさが漂いますが、二人の間には静かなゆったりとした時間が流れています。
 「半分はあきらめの色」をしている行助の目を見て、こよみは、「あきらめるのってとても大事なことだと思う」と話します。
 この物語を通して「人の可能性について書きたかった」という著者。「あきらめ」と「可能性」、この二つのつながりに感情を揺さぶられることでしょう。
(T.I)



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