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平成17年夏号

・文字・活字文化振興法成立
・図書館10周年に寄せて
・図書館伊万里塾 開催中
・7月塾 古川知事講演会
・第10回図書館☆まつり 平成17年7月9日・10日
 ☆まつりの日に想う

・第6回市民俳句まつり入選作品
・ブックスタート事業1周年
・夏休みでも頑張ります!職場体験学習真っ最中
・拡大版 寄贈ありがとうございます

★ 1面
文字・活字文化振興法成立

 超党派の「活字文化議員連盟」が、2年越しで取り組んできた「文字・活字文化振興法」が、7月22日成立しました。振興法は「長い歴史の中で蓄積した知識や知恵の継承と向上、豊かな人間性づくりや健全な民主主義の発展に欠くことのできない」ものが文字や活字や文章だと明記しています。そして振興のためには、公共図書館・学校図書館の司書や蔵書の充実を自治体に求めています。

 資料費の大幅削減、運営の多様化による経費節減など図書館を取り巻く社会状況は決して良いとは言えない昨今ですが、久々に吹いて来た追い風です。しかし、追い風に乗るにはマストを立てて帆をピシッと張らなければなりません。

 先般、図書館伊万里塾のトップを切って、古川康知事が「図書館は未来をひらく」という話をされました。(参照)「県民がだれでも、なんでも、どこに住んでいても図書館で必要な情報を調べられるようになれば、佐賀県の民主主義は日本一になる」という主旨の話でしたが、県立図書館も市町村図書館をサポートする図書館として以前と比べるとサービスが向上しました。わたしたちは県民として、サービスの上手な享受の仕方をともに考えていく。それも帆のひとつではないでしょうか。

読書=考える力=市民の知的活力=判断力・行動力=民主的な地方自治の発展

 職場ではみんなパソコンとにらめっこ。乗り物や道路や学校や広場ではみんな携帯電話とにらめっこ。どこの町に行っても変わらず見られる光景です。せめて伊万里市では1日10分間でもいいから家庭で本を開く。そんな習慣のあるまちになりたいものです。


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★ 2面
図書館10周年に寄せて


 図書館10周年御目出度うございます。浦之崎保育園へは毎月2回移動図書館「ぶっくん」号、各月に1回おはなしキャラバンさんに来ていただいておりますが、子どもも職員も楽しみにしています。絵本や紙芝居を子どもたちは生き生きとした表情で見ています。おはなしキャラバンさんのエプロンシアターや、パネルシアターにもくぎづけです。私達職員も学ばせていただくことが沢山あります。
 時々、図書館にも出かけていきますが、びっくりしたのは布の手作りの作品があり、お忙しいのによくこんな作品を作ることが出来られたなあと、ぬくもりのある作品を手に感心いたしました。保育園には今まで寄贈していただいたり、購入した絵本がありますが、ぶっくん号で本をお借りできるようになってからの方が、子ども達は上手に読むことができるようになってきました。やはり本と接する機会が多くなった結果だと思います。
 ところで、以前に比べると五大昔話やグリム童話等が忘れられているような感じがして、少し淋しい気持ちになります。私も昔読んだ本の中で、今でも心に残っているストーリーを懐かしく思い出したりする時があります。感性豊かな幼児期にこそ、是非沢山の本を読んでほしいと願っています。
 どうぞ、これからも豊かな感動を子ども達に与えてあげてください。全国からの視察も多いと聞いております。今後ますますのご活躍を期待しますと共に、ご発展をお祈り申し上げます。


松永登喜子(浦之崎保育園・山代町)




 「すごいなあー」10年前、初めて図書館を見た時の感想です。
 この伊万里にこんなにすばらしい図書館ができるなんて想像もしていませんでした。嬉しいと同時にあと10年早くできていたらもっと良かったのにと思ったのも事実です。当時、中学生になっていた子供達と日曜日ごとに通っては、図書館ライフを楽しんでいました。平日、たまに1人で行っては、本と本の間にあるスペースにすわり、活字を追っていくと、日頃の慌ただしさとは無縁の、何とも言えないゆったりとした気分になれたものです。利用していて嬉しかったことは、リクエストした本を必ず入れてくださったことです。又、娘が「税の作文」で資料集めに悩んでいる時、一緒に探していただいた職員の方、ありがとうございました。おかげ様で賞に入り、図書館に展示していただいたのを思い出しました。その娘も別の図書館で働いておりますが、おりにふれ伊万里市民図書館のすばらしさを口にします。「設備はもちろんだけど、働いている人達の意識が違う…」と。
 最近では、伊万里市も「ブックスタート」、つまり小さい頃から本に親しむという取り組みがなされていますが、とても良いことだと思います。これからもますます市民に愛される図書館でいてください。

中嶋栄子(東山代町)



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★ 3面(1)
図書館伊万里塾 開催中

 伊万里市民図書館は今年で開館10周年を迎えます。みなさんのご協力のおかげで、図書館はまずまずの成果を収め、インドの図書館学者ランガナタンがいう「図書館は成長する有機体である」という金言を実感してまいりました。しかし、次の10年が単なるこれまでの延長であることは許されず、新たな視点と心構えを必要とされることは言うまでもありません。図書館の本質は「出会う・学ぶ・変わる」ことにあり、本や情報や人の出会いによって、市民のみなさんが知見を深め、時代に合わせて変わっていかれるように、図書館は支援のプログラムを用意していかなければなりません。そこで、開館前の平成5年に続き、2回目の「図書館伊万里塾」を開くことにいたしました。お誘い合わせの上、奮ってご参加ください。

図書館伊万里塾 全日程
 ●7月塾  7月3日(日)<終了しました>
  古川 康さん(佐賀県知事)
 ●8月塾  8月20日(土)
  村中李衣さん(梅光学院大学教授・児童文学作家)
 ●9月塾  9月17日(土)
  植松貞夫さん(筑波大学教授・図書館長)
  「図書館のまち伊万里を永久に」 
 ●10月塾 10月15日(土)
  石川慶蔵さん・川副幸子さん
  「図書館の本を利用して」
 ●11月塾 11月3日(祝)
  寺田芳朗さん(伊万里市民図書館設計者)
  「としょかんは進歩してきたの?」
 ●12月塾 12月3日(土)
  暉峻淑子さん(経済学者)
  「豊かさの条件」

 ※いずれも午後1時30分開演です。

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★ 3面(2)
7月塾 古川知事講演会

 図書館伊万里塾のトップバッターとして古川康知事を迎えました。演題は「図書館は未来をひらく」。約160人の市民が会場を埋めました。

 「図書館とは住民の生涯学習を保証し、なおかつ無料で利用できる機関です。全ての人が情報を共有することができれば理想的な民主社会が実現します。佐賀県が日本一の民主社会になるよう、マニフェストに「日本一の図書館先進県」を掲げました。そして、今できることから始めようと県立図書館のサービスの充実を図っています。例えば、開館時間の延長、全祝日の開館、休館日を火曜日に変更、県内図書館のネットワーク化による横断検索、協力貸出のスピードアップ、インターネットでの予約やレファレンス、障害者への郵送サービス等々。これからは国際社会時代の到来ですが、それに相応しい言語力のある人材を育成することが大切です。そのためにも図書館の充実は重要です。」

 ぜひやるのだという姿勢を示すのがトップの役割です、という知事のエネルギッシュな話に、会場の人たちはみんな深く頷いていました。


※8月塾のお知らせ
 村中李衣さん講演会
  演題:「しあわせに本を読みあう」
  日時:8月20日(度)13:30~15:30
  会場:市民図書館 ホール


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★ 4・5面
第10回図書館☆まつり 平成17年7月9日・10日
☆まつりの日に想う  図書館☆まつり実行委員会 委員長 岡田政昭



 私達の伊万里市民図書館が、今年の7月で満10歳の誕生日を迎えました。
 あいにくの雨模様でしたが、誕生日を祝って、多くの図書館を支える市民団体の企画やお世話により、ケーキ、くす玉割りでスタートした誕生会が、明るく歌声が響く、楽しいほのぼのとした2日間となりましたことは、本当におめでたく、厚くお礼申し上げます。
 思えば、10年前に産声をあげる迄には、約8年程のつわりで苦しんだ事が嘘の様です。
・望まれる図書館のイメージ ・買い物帰りに立寄れる集いの場
・先進地見学会や講演会 ・場所は何処が? ・伊万里焼は?
・市長選での公開質問状 ・つくらせ運動でない行政と市民との新たな関係(協働)
・協力と提言の旗印具体化? ・図書館友の会のあり方等々
 そして、私達は当時、思ったより早くにぶっくん号が巡回する事に大喜びしたものです。
 最近の厳しい財政状況を考える時に、市長さんの英断、また設計者や準備運営に携われた歴代館長さんを始め、時と人にまさしく丁度恵まれ、今の図書館を利用出来る喜びを今一度しっかりとかみしめ、新たな一歩を踏み出さなければと感じます。
 「図書館は帆、市民は風」、「伊万里をつくり、市民とともにそだつ、市民の図書館」!
 図書館を中心にボランテイアの活動も年々、活発になり、協働の図書館づくりが進められていますが、「図書館のまち、伊万里」が更に全国に広まり、10年後の成人式に向けて、皆で図書館づくりの輪をもっと、もっと、大きく、広げていきましょう。


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★ 6面
7月塾 古川知事講演会

 































































     



















































寿
















     







































































     





























西







西
























西










































■選評(選者 田中南嶽)
夢語る君の横顔風薫る
 夢多き高校生、友達の夢を楽しく聞く作者。

ぼくの手で摘んだ新茶のいい香り
 新茶を摘む課外授業に参加しての一句なのかは不明だが、ぼくの手で摘んだ新茶は、格別の香りと味があるのだろうと十分に想像できる。自然豊かな生活を垣間見ることができる。

天の川みんなの願いかなえてね
 蛍の光を天の川に願いを込めて書く短冊、自分の願いもあるのだが、皆の願いを祈る作者の優しさが素直に表現されている。

やまびこがかえってきたよはるのやま
春の山は、俳句では「笑う」といい、秋の山を「粧う」、冬の山を「眠る」と擬人的に表現する。まさにこの句、春の山が笑っているようで素直な句となった。


☆投句総数 千八句
・小学校 三百八十六句
・中学校 六百九十八句
・一般    二十四句
★学校賞
  滝野小学校
  東陵中学校・啓成中学校


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★ 7面(1)
ブックスタート事業1周年

 昨年7月にブックスタート事業が始まって、丸1年が経ちました。これまでに548人の赤ちゃんへ絵本を手渡してきました。そこで、実際に受け取られた保護者の方に感想をお聞きしました。


ブックスタートの事は全く知らずにいたので、とてもビックリしました。双子だったので4冊もいただけるというので、『いないいないばあ』は1人ずつに選び、それぞれ日付と名前を書いて大切にしています。それまでも3人の子ども達と図書館を利用していましたが、赤ちゃん向けのサービスまであるなんて、改めてすばらしい施設だと感じました。 神田美秀さん(H17年5月受診)


ブックスタートでいただいた絵本が子どもにとっての初めての絵本になりました。これがきっかけで家でも絵本を買っています。始めはなかなか聞いてくれなくて、絵本で遊ぶ方が楽しかったようですが、今では自分から見るようになっています。バッグも重宝して、図書館へ行く時は必ず持っていき、借りた絵本を入れて帰ります。 山下純子さん(H16年9月受診)


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★ 7面(2)
夏休みでも頑張ります! 職場体験学習真っ最中

★中学生:職場体験学習 3校 8名
★高校生:インターンシップ(就業体験学習) 2校 7名
合計15名が、2~4日間ずつ図書館員の仕事を体験します。


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★ 8面
拡大版 寄贈ありがとうございます

 5月に図書館で講演会とパフォーマンス(作画実演)を行われた画家の横尾龍彦さんから絵画をいただきました。現在、雑誌コーナーの壁面に飾っています。


伊万里市出身の画家、池田龍雄さんから絵画などをいただきました。4種類の絵本の原画や図録など、約50点あります。


ボランティア連絡協議会からは、デジタルカメラ1式と郵便物計測用の秤をいただきました。


寄贈 ありがとうございます
(敬称略)
・前山 博
・柴原房子
・森 淳一
・樋渡たみ子
・古川守彦
・森 良平
・五間岩久子
・中島元昭
・松尾 香
・古賀透児
・樺島衣都子
・久保 湧
・岩田健治
・神林浩道
・古賀千代二


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